「英語の勉強」ってやつ
2月の中旬に卒論の発表を終え、なんだかんだ大変だった卒業研究との戦いは幕を閉じ、私は今年度をもって大学を卒業します。
長かかったようであっという間だった4年間で、自分はなにをしてきただろう、何ができるようになっただろうとふと考えてみた。大学の勉強、部活、サークル、バイト、旅、ボランティア、インターン、恋愛…人によって様々かと。
私が一番頑張ったことは、大学の勉強と英語の勉強かな、と思います。
まぁ大学の勉強ってのは当たり前のことです。そうじゃなければ在学中なにしてたんだって話です。頑張ったといっても、かろうじて平均以上って感じは否めないんだけどね。とりあえずメモリとストレージを同じだと思っていた自分が、コンピュータの中身をある程度は理解し、そこそこプログラムを書けるくらいにはなりました。
今回はもうひとつの英語の勉強の方について書いていこうと思います。
何か偉そうなことを言える立場では決してないし、まだまだ勉強中の身だけど、これといって何かを長く続けられたためしのない自分が,長期間積極的に頑張ることのできた数少ないもののひとつなので。
唐突ですが、私のセンター試験の英語の点数は150点でした。
※一時期「私センター120点だった」とか言ってたけどいざ成績開示見直してみたら、さすがにもう少しはあった、すみません。笑
これ決して良い点数ではないんだな。センター試験で特別難しい問題は出されないし「9割は取れて当たり前」って言われてたのに。私もさすがにもう少しは取れるかなと思ってた。
何が言いたいかって、もともと語学のセンスは皆無だったということです。
んで、そこからなんだかんだ頑張った今では、ビジネスレベルの読み書き・リスニング・スピーキングはできるようになりました。自分で言うのも本当に小っ恥ずかしいんだけど「非帰国子女・理系インキャ大学院生」にしてはかなり喋れる方だと言われます。
んでたまに「どうやって英語勉強したの?」って聞かれたりするのだけど、結論から言ってしまうと、4年間こつこつ勉強をがんばったことかなぁと。身も蓋もないね!でも本当に正直な話、どこかで急激に伸びたってのはなかったと思います。
じゃあ4年間の間で、この私でも(!)そこそこ読み書き・英会話ができるようになるまでに、何をして、どういう環境で勉強してきたのか。
個人的にやってよかったと思うこと、別にやらなくて良かったと思うものをそれぞれ書いていきます。「個人的に」ね!!!
やって良かったなと思うこと
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映画や海外ドラマなどで表現を覚えた
これは本当にクズなことだと思うし公言するのもどうかと思うのだけど(あらかじめ謝罪)、
見たい映画やドラマがあるのにTポイントカードを持っていないので借りられず、ネットの無料動画サイトで動画を見ていた時期がありました。もちろん違法サイトです。
んでこういうサイトって日本語字幕がないのね。たいてい英語か中国語。
ゆえに仕方なく英語音声・英語字幕で見ているうちに、「こういう時はこういう表現をするんだな」と覚えていった感じ。最悪理解できなくても、映像があるおかげで話の流れはわかるから辛くない。
これでリスニング力も上がった。英語のスピードって日本語のそれに比べて速いから、慣れていないと単語のあいだあいだにある前置詞、特に「ひらがなに置き換えられない音」ってほぼ聞こえないのね。Shut up!なんて「シャラッ」じゃん!って本気で思ってた…。
でもそういった日本人的に感知しづらい音節?音素?も、だんだんと聞き取れるようになってきました。そういうのがわかって来ると、発音力も伴って上がっていく。
最初は「自分の見たことのある映画」から始めるのがいいかと。セリフや話の流れを知っていると、字幕に集中できるから。
友人いわく、ディズニー映画は発音も文法も綺麗だから学習に向いてるらしい。逆に、ドキュメンタリーなんかは難易度高いとおもう。
ちなみに、無料違法動画サイトを見ていたせいで私の前のパソコンはウイルス的な何かにかかりかけました。悪いことをしているとバチが当たりますね、反省。
今はちゃんとNetflixに課金してます。ちなみにNetflixにしたのは、HuluやAmazonプライムビデオには英語字幕がなかったからです(今はあるかもしれないけど…どうなんだろ)。 - バイト先で英語を教えていた
私は某チェーンの学習塾で個別指導の理系講師をしているのですが、うちの教室、やたら理系講師が多い。しかも東大とか東工大とか頭いい人めっちゃ在籍していて(今はけっこうメンバー変わってるけど)、
だから私はやたらと英語を任されていました。
けっこう文法的なところって忘れやすい(特に私はそう)のですが、生徒に教えながら自分も復習していました。
「no other A」のAは単数系だとか、otherとthe otherとanotherの違いだとかね(そもそもこれらを忘れている時点でよくセンター150点とれたな、とは思う)。
よく「受験英語は実際にはまったく役に立たない」というのを聞くけど!、たしかに中学高校で学んで来た内容だけでペラペラに喋れるかというと、それは難しいと思う。でも、中学高校で基本的な内容をちゃんと勉強してきた人の方が英語の文章は綺麗だし、英会話の上達もはやい気がする。
未だにビンテージやフォレスト(高校の時使ってた参考書)はたまに使ってるよ! - 外国人と接する機会が多かった
多かった、というか自分から参加していた、という感じ。
英語を伸ばそう!というつもりで始めたわけではなく、単に外国に興味と憧れがあったから。実は家族で海外旅行を一回もしたことがなくて、「大学生になったら自分で行けるようになるわよ」って言われ続けていたので。
入学時に、学内の留学生の生活をサポートする学生団体に入り、歓迎会だプチ旅行だなんだってしているうちに、外国人の友達が一気に増えました。
今思うとラッキーだったなと思うのが、この留学生のほとんどがASEAN地域出身の子達、つまり英語のネイティブスピーカーではなかったんですよ。お互い完璧な英語を喋れるわけじゃないから、文法とか発音とか多少の間違いがあっても躊躇なく発言できた。
よく聞く話だけど「恥ずかしい間違いをするくらいなら黙ってた方がマシ」っていう意識が英会話力の成長を妨げるっていうし。そんな抵抗感をわりと難なく壊せたのはラッキーだったかなと思う。
んでこのあたりから自分も留学をしてみたいと本格に思い始めて、学部二年の時にマレーシアに一週間、オーストラリアに二週間、学部三年の後期はタイに半年留学しました。
先ほども述べたように、この中のどれかで急激に伸びたってことはない。ただ、海外の友達がどんどん増えて行くなかで「この子人たちともっと仲良くなりたい」というモチベーションが大きくなっていったのは事実。
あとは、英語力が足りないせいですごく悔しい思いをしたこともしょっちゅうあって、それも大きなモチベーションだった。言いたいこと、伝えたいことがいっぱいあるのにそれを言葉にできないってものすごいストレスだったので。
そもそも内発的なモチベーションがないと1.映画や海外ドラマなどで表現を覚えたなんかも続かないだろうなぁとは思う。 - (追記)Podcast
電車での暇つぶし方法についてで言及してるので細かくは書かないけど、CNN10やNHK Worldはなかなかいいぞ。
別にやらなくて良かったなと思うもの
- 洋楽で英語を勉強しようとした
そもそも日本語でも歌詞は聞き取れないときがあるのに、英語なんか余計に無理なんだよなぁ。確かに、歌詞を見ながら聴くことで、単語を覚えたり表現を知ったりすることはあった。
でもコストに対して得られる成果が少なすぎた。歌詞って結局ポエムだから、日常で使えるような「ためになる」表現は少ないので、これをメインの勉強方法にはできないだろうなぁと。ジャニーズの歌詞で日本語覚えようとしてるアメリカ人がいたら、私なら絶対止める。 - 単語帳「だけ」で勉強していた
通学中の電車で「TOEIC800点を目指す単語帳」的なやつを使って、赤シート使って覚えようとしてたことがあった。
語彙は増えると思うけど、これだけ続けても語彙しか増えないんじゃないかなと。映画やドラマをお勧めするのは「語彙」「発音」「表現」「使われるシチュエーション」を一度に身につけられるからです。
多分他にもまだまだあるんだけど、思い出し次第追加していこうかな〜と。
正直、「英語の勉強をがんばった」というよりは「国際交流活動を楽しんだ」という方が近いとおもう。その中で、自然と英語の勉強を続けてきたって感じな気がする。
「英語を喋ること」自体が目的になるひとって語学オタク以外にいないと思います。海外で働けるようになりたい、国際学会に論文を出したいといった目的がある上での手段なわけであって。さっきも書いた通り、自分の場合は「外国人の友達とちゃんと喋れるようになりたい!もっといろんな国に行ってみたい!」っていう内発的なモチベーションがあったので続けることができた。
英語上手くなりたいって人たちには、その人なりの目標やモチベーションがあるだろうし、結局のところそれをいかに保ち続けられるかが大切な気がする。うわー超無難で綺麗な事言ってるな!
自分語りが過ぎるのでそろそろ終わらせようと思います。
最初にも書いたけど、私もまだまだ勉強中です。一緒に頑張ってくれる人とか募集してるよ、具体的に何するかは全く考えてないけど。
以上!